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こうすると、奥の奥にまで当たる――
クルスは下から激しく腰を使ってきた。
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
ルアンナは規則正しいその動きに合わせて声を上げることしかできない。彼のものが深すぎた。息もできないほどに。
ぎゅうとルアンナを抱きしめ、クルスはルアンナの唇をふさいだ。
「愛してるよルアンナ。俺の奥さん……」
「あ、ああ、ああ……っ!」
キスの合間にも彼の動きは止まらないから、あえぎ声しか出すことができない。
彼の言葉に何か応えようとも思うのに、何も言えない。
――思えば自分は、クルスに愛を語ったことがなかった――
そも、自分はこの男を愛しているのか。それさえ分かっていない状態で。
ただ――
こうして体をつなげることに、一切の不快感はない。下から何度も突き上げられながら、ルアンナはクルスの顔を見る。
不思議な色彩を放つ榛色の瞳が、心地よさそうに細められている。
ああ――
彼のこういう顔が好きだ。だから自分は、やはり彼を愛しているのだろう。
穿たれるペースがいっそう増してくる。ルアンナを抱きしめるクルスの腕に、力がこもる。
「ルアンナ、ルアンナ」
「ク……ルス……」
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