第3話

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「風魔?」 「あぁ、白髪紫眼が特徴で全員が長に忠誠を誓って、全員脅威的な能力を持っている。」 「それの何処が酷なんですか………?」 「あぁ、残酷なのはここから。何故風魔が全員脅威的な力を持ってるか、それは次世代に移る度力を増していくからだ。」 「……………つまりそれはどういう?」 「…………………」 佐助はその先を言うのを口ごもる。 「…………どういうことですか?」 「……風魔の子供はな……完璧な風魔になるための儀式として…師を殺す。」 「…………………え?」 「師を越えた証として殺す。まぁ大体は師が実の親である場合が多いな。つまりは親殺しだ。…親を殺せなければ子供は半端者として処分される。」 「………………………え?」 「……残酷だろ?甲賀や伊賀とは比べ物にならないくらい」 「そう………ですね……」 衝撃の言葉に宵は言葉を失う。 それを見た佐助は宵の頭を撫でる。 「大丈夫だって。ここには風魔はいねぇし、それもあくまで噂程度だ。」 「そう…………」 「…………………」 青ざめる宵を見て佐助は呟いた。 「…その紫眼が気になって風魔の話題を出してみたが………俺の思い過ごしか………」 「?」 「いや、なんでもない。」 その夜宵は月明かりに照らされて池に映る自分の姿を見て呟いた。 「たしか風魔は白髪紫眼………だっけ……」 そして自分の目元に触れる。 「………………まさか……ね。」 と、小さく呟いた。
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