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遊び疲れて子供たちが昼寝を始めると宵が二人の元へやって来た。
「そういえば、どうしてあんなに子供たちがいるんですか?ここには先生らしき人もいませんし……」
「あぁ、こいつらは戦や飢饉で親を無くした子供たちだ。居場所がなくて、盗みとかやってたからな……ここに連れてきて俺達がたまに世話してやってんだよ。」
「そう…………でしたか……」
「まぁいつもはここの管理を任せてるやつがいるんだけど、今日は俺達がいるから帰ってるのかもな。」
「なるほど…………お優しいんですね……」
尊敬するように宵が目を細める。
「いや………自分たちがそうだったから……」
「え?」
「俺達は親に捨てられたんだ。だから僧になった。親に捨てられ、子供だけで生きていくなんて限りなく不可能に近いし、仮に出来たとしてもそれは決して幸せな人生とは言えねぇだろ。」
「そうそう。だから俺達が育てるなんて大それた事は出来ないけど、せめて居場所だけでも、と思ってな。」
「………………そう…なんですね……きっと…子供たちは立派になりますよ。」
2人の行動を肯定するように言った。
「あぁ、だろうな。」
青海入道が自慢げに笑った。
「青海、伊佐ー!」
すると子供たちが2人を呼びに来た。
「どうした?」
子供は酷く慌てた様子だ。
「弥彦が木から降りれなくなった猫を助けようとして木に登ったら弥彦が降りれなくなった!」
「分かった。」
2人は頷くと子供について入っていった。宵もそれに続いた。
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