第4章「繋がり」

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第4章「繋がり」

《御崎嘉菊の人物レポート》 【仁神彩月】   身長   『チビ』   学年   『高校一年生』   家族   『父・母』   趣味   『博物館巡り、神社参り、読書、ファッション』   特技   『勉強、口喧嘩』   クセ   『同格の相手や下級生相手には胸を張りがち』   好物   『オマールエビのソテー、白身魚のムニエル、ビスク』   『詳細』  ゆるふわな髪とキツい性格をした低身長な美少女。  中学三年の頃、美鶴とは敵対関係にあった女だが今では良きライバル関係らしい。  こいつとの因縁は小学校の頃からだが、まあ……それほど気にする事でもないだろう。  そんなことよりも重要なのは、こいつが玄馬(舎弟)を好きだということだ。  同じクラスになれなかったことを残念がっているが、常にデート(明言はしていない)に誘っているあたり、非常に(したた)かである。  教科書を忘れた中須賀に「忘れ物をしないように気をつけなさい」と言ったあとにスキップしながら帰ったり「こういうことするの、特別なんだからね」と言いながら、はにかんだりと非常に面白(おもし)……奥ゆかしい。    ちなみに姉ちゃんとは紆余曲折を経て親友になったようだ。  かつては虐める側と虐められる側だった二人が友情を育む姿は、なかなかに奇妙である。
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