1章-1 同窓会と忘れられた君

7/8
前へ
/73ページ
次へ
 パジャマ代わりのジャージを脱ぐと、そのジャージに隠れていた弛んだ身体が晒け出された。  部屋にある姿見でその姿を見ると、やっぱり同窓会には行かない方が良いんじゃないかと、思ってしまう。  元々結構太っていて、中学生になり部活でサッカーはじめて、長い距離を毎日の様に走ったり身長が伸びたりでかなり痩せた。  だが、部活を辞めた途端どんどん太っていった。  部活と同じだけの量の運動は個人では早々出来ないし、そこまでは行かなくても、それに近い量の運動もなかなか出来ることではない。それどころかほとんど運動すらしなくなって、今ではこのザマとなってしまっている、という訳だ。  ワイシャツやスーツのパンツを着ると、肉付きが良くなったことがよくわかる。  ダイエットしよう・・・。  何度目かの誓いを心にしつつ、身支度を済ませていく。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加