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「わ、ちょっと焦げちゃった…」
滝野さんのお手伝いも無事に済み、従業員の深谷さんのお祝いケーキを食べた後、私はスーパーに寄ってから家に帰った。
「夜食に唐揚げって…。揚げ物は胃に重たかったかも…」
鳥の唐揚げを揚げ終えた時に今更で気が付いたけれど、とりあえずタッパーに詰める。
ブロッコリーも茹で、コーンとハムを入れてマヨネーズで和える。定番のだし巻き卵と彩でミニトマトを入れて、おにぎりとツナサンドも作った。
「…持って行くの、緊張するなぁ…」
二神さんだけじゃなく、支配人や他のスタッフも残って仕事しているかもしれないと思い、大量に作った。
紙袋の中にタッパーをぎゅぎゅうと詰め込む。
時計の針は九時過ぎを指していた。
「行ってすぐに帰れば終電に間に合うはず…」
今更持って行っても迷惑かもとか悩んでいる時間はなくて、私は急いで最寄り駅へと向かった。
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