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サプライズバースデーケーキを二神さんがいつも準備していたなんて、部下のくせに何も知らなかった。
あんなに忙しくしているはずなのに、そんな配慮まで出来てしまうなんて…。
ビックリを通り越して、ちょっと悔しい。
私も二神さんのように人を喜ばせることをしたい。二神さんみたいになりたいな。
いつも迷惑ばかりでお世話になっている二神さんを、驚かせ、喜ばせることが出来たなら、
少しは彼に近づけるんじゃないかな?
単純な私はそう思った。
何をしたら二神さんは喜ぶかな?
そう考えた時に真っ先に浮かんだのは、昼間のやりとり。
『お礼は美崎さんの手料理弁当』
言われたから持って行くのじゃ芸がないけれど、思い立ったら吉日。とも言う…。
しないで後悔するよりはして後悔する方がいいだろうと、頑なに食べさせるのを拒んでいたのに私は、手作り弁当を作って持って行くことにした。
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