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「た、べます。けど、あの…」
「つべこべ言わずに早く食べる!」
二神さまにビビった私は、たまらずぱくりと唐揚げを口に含んだ。
…食べちゃった…。
私、あの二神さんにお口あーんを、
されてしまったああっ!!
これ、間接キスになるのかな? なるよね?
きゃあああっ!!
口元を両手で覆う。
唐揚げをもぐもぐと咀嚼しながらも、どんどん恥ずかしさが増して、全身が熱くなった。
「もう一個食べる?」
「もういいです。自分で食べられます!」
両手を顔の前で振って、私は二神さんのお口あーんから逃げた。
二神さんからの視線からも逃げて、「いただきます!」と叫ぶように言うと、作って来たツナサンドを掴み、パクッと頬張った。
二神さんもサンドとおにぎりをあっという間に食べていく。
…速く食べて帰らなくちゃ!
私はさらにかぶりつくように夢中になってサンドを掴み、口に運んだ。
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