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花嫁の一番と言っていい、感心事と言えば、ドレス。
桜田さんも衣装に興味がおありなんだと、私は思わずニコッと笑顔を溢してしまった。
「お衣装、気になりますよね。とても気持ち分かります! プレジールはウエディングドレスもカラードレスも種類豊富で、どれもすごく可愛いです!!」
次の瞬間、二人には見えない様に二神さんから肘で腕を突っつかれた。
「あ…、ごめんなさい。私が一番興奮してしまって…」
お前がドレスを着るわけじゃないだろうという横からの無言プレッシャーをキャッチした私は、すぐさま頭を冷やした。
「ふふ。…ドレス、どれも本当に可愛いんだろうなっていうことがとても伝わってきます。美崎さん、これからもっと色々教えてくださいね」
「…はい。お任せてください!」
桜田さんに優しく上品に微笑まれて、私のテンションはすぐに回復した。
その後、ドレスの衣装合わせの日取りを含めた、これから式当日までの大まかなスケジュールの説明と、今の段階で必要な書類を手渡した。
式自体は一年後と少し余裕を持たせた予定の為、今早急にしなければいけない決め事はない。
打ち合わせの後半は、二人からの質問に答えることを繰り返した。
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