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「…はい。分かりました。次の打ち合わせお待ちしております!」
結局桜田さんはそのまま谷脇さんと仲良く帰って行った。
*
「まあよかったんじゃない? 打ち合わせ。初めてにしては」
二人を見送った後、すぐに私は事務所で二神さんから打ち合わせについての感想を頂いた。
「二人共、式の準備積極的に取り組んでくれそうでよかったね」
「ですよね! それに前回よりお二人と打ち解けた気がします!」
「楽しそうだったもんな。特に美崎さんが」
「はい! え…?!」
デスクに腰を掛けるように凭れ、淹れたてのコーヒーを飲みながら二神さんはふっと笑った。
「いいと思うよ。あのやり方が美崎さんらしいプロデュースの仕方だと感じた。この調子で頑張って」
「……信じられない…」
「ん…?」
二神さんがきょとんとした顔で私を見た。
「…二回目です。二神さんに怒られず、褒められたの…! 今日は奇跡の日!」
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