*薔薇の花言葉*

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顔が燃えるくらい熱くて胸も苦しい。 声が震えない様に一回、つばを飲み込んだ。 「………すき…です」 ありったけの勇気をかき集めて、私は気持ちを言葉に変えた。 …言った。とうとう言っちゃった…! どうしよう!?  胸がバクバクしずぎてる。のぼせた時みたいに頭がくらくらする…! うまく、呼吸ができない…! 「ごめん。聞こえない」 持てるエネルギーフルパワーで人生初の告白をした私は、その言葉が信じられなくて、目を見開き固まった。 「はっきりと言って」 気持ちを伝えたはずなのに、二神さんは私を離してくれなかった。 さらに距離を縮め、私の目を覗き込む。 「は、はっきりって…」 つまりもう一度ってことだよね? 告白をやり直せってことだよね?  この距離で面と向かってはっきりだなんて…! やっぱりこの人は、鬼の二神…!! 私はぐっと拳をきつく握って、なけなしの勇気を振り絞った。 「……ッ好きです!」 言った瞬間、恥ずかしくて死にそうになった。   たまらず顔を逸らそうとしたら、それを二神さんの手が許してくれなかった。
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