*薔薇の花言葉*

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「…美味しい…。でもすっごく恥ずかしいです…」 「もう一口食べる?」 「…二神さん、私を子供扱いしてるでしょ」 「子供扱い? 全然。というより花嫁扱い? ケーキじゃなくソフトクリームだけど、なんかこれ、“ファーストバイト”みたいじゃない?」 「ふぁーすとばいとおッ!?」 私の口から素っ頓狂な声が飛び出た。 ファーストバイトって言えば、披露宴の定番中の定番。 ケーキカットの後、新郎新婦がお互いに切り分けたケーキを食べさせ合うという、あれ。ですよね…? …本当にびっくりです。 なんてことをこの人は、平気な顔で言うのでしょうか…! 「俺なら美崎さんのこと、一生食べるものに困らせないよ」 「やめてください、真に受けますよ!?」 「いや、受けろよ。冗談でこんなこと言わないし」 私は驚き過ぎて声を失った。
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