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「美味しそう! 二神さんって料理できるんですね!」
「…一人暮らしが長いからね。有り合わせで作ったから味の保証はしません」
プレジールを後にした時は緊張でお腹は空いていなかったけれど、お風呂のリラックス効果か、リビングに広がるいい匂いにお腹はグーグー反応した。
「早速いただいてもいいですか?」
「こないだの夜食のお礼。どうぞ召し上がれ」
いただきますと手を合わせると、スプーンを掴んだ。
「…美味しい! 私よりお料理上手なんじゃ…」
上にかかった卵はいい感じに半熟で、頬がとろける美味さだった。
「恋乃香の手料理の方が美味しいよ。また作って欲しいな」
正面でにこりと微笑まれ、一気に顔が熱くなった。
「お料理、勉強しておきます…」
「楽しみにしてる」
ゆっくり食事をした後、食器をもって席を立った。
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