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数日後、谷脇さんと桜田さんの二人が揃ってプレジールにやって来た。
「こないだは、ご心配おかけしました」
桜田さんは私の顔を見るなりにこりと朗らかに笑った。前回あった時より表情が明るい。
「ドレス、どれにするか二人で決めました。あと、他のカラードレスと打ち掛けも今日は一緒にみようと思います。谷脇君のタキシードも決めないといけないので」
「今日はよろしくお願いします」
谷脇さんもニコッと爽やかな笑顔を私に向けてくれた。
「谷脇さま、桜田さまお待ちしておりました。早速こちらへどうぞ」
「あ、その前に、僕はトイレへ…」
「私たちは先に行ってるね」
桜田さんは谷脇さんの姿が見えなくなると私に向かってこそっと話しかけてきた。
「美崎さんとお茶をした夜に、谷脇君と会って思っていることを全部言いました。美崎さんに背を押してもらったおかげです。本当にありがとうございました」
「…ちゃんと、お話ができたのですね」
桜田さんは少し照れくさそうに笑った。
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