*特別の夜*

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場所を寝室に移動して、優しく二神さんのベッドに押し倒された。 私を見下ろし見つめてくる瞳は優しい。それなのに、キスは性急で深く激しくて、徐々に熱が籠り始める。 いつまでも止まないキスのせいか、息が浅く苦しい。 逃げないと宣言してしまった手前、私も引くに引けなかった。 二神さんの手が私の服をはがし取っていく。 口の中で絡まる舌と、肌の上を滑る手に思わず反応してしまう。 触れられた所から熱が灯りはじめ、意識が散漫になる。 私も二神さんの肌に直接触れて感じたくて、はだけたシャツの中に手を忍ばせた。 触れた肌は熱を帯び、少し汗ばんでいて。 キスの合間に反応を覗き見ると、そこには普段では決して見ることのない二神さんの表情があった。 確かにここにいる。 二神さんに触れていいのは私だけと実感すると、さらに気持ちが昂った。 心が二神さんを求めて苦しかった。 求められているのが嬉しくて、 私のことをもっと、もっと求めて欲しかった。
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