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教室内のみんなも一瞬手を止めてこちらを見ているようだった。みんなはただ何が起こったのかと軽く視線を向けただけだと思うけど、私は自分のせいで起こったこの状況に、いたたまれない気持ちでいっぱいになった。
やっぱり迷惑だよね。そりゃあ席も替わりたくなるよ。
何も言わずノートと教科書と筆記用具を持って立ち上がる彼に席を譲り、私は荷物ごとそのまま右にスライドさせた。
いつもとは反対に座っているだけ。それだけなのに、距離が遠い。
今まで気をつけないと当たってしまうほど利き手同士が近くにあったのに、今は二人の間にはとても大きなスペースが空いていた。
四月に横山くんと挨拶以外で最初に話したきっかけも、私の腕が彼に当たってしまったことだった。左利きなんだねと話をして、そこから少しずつ会話をするようになった。
特別親しいわけではなかったけど、半年以上隣で授業を受け、それなりに仲良くなったつもりでいた。しかし今この瞬間、そう思っていたのは自分だけだったのだと気づいてしまった。
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