『AさんB君C、D君と私』

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 B君は、Aさんに現場について来てくれ、と頼んだ。ホラ話だと思ったAさんは、興味本位でホテルへ向かう。ここまでがAさんのメールの内容。ありがちだけど面白かったので、皆にメールを回しました。  それから、当然と言うか、不思議な吸引力に導かれた私も、地下室へ来てしまいました。  大きな部屋にいたAさんは、満面の笑顔でした。  子供服を無理やり着込んだ彼女。三脚の悪趣味な椅子に赤い人形が座っています。いえ、それは布に包まれた人間。Aさんは、刃のこぼれた中華包丁を小刻みに降って合図します。私はなす術も無くそこへ座りました。 -完-
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