//* 2 * 幼馴染と隠し事

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「い、今なんて?ど、どうして?」 「助けてくれたのがアルだって聞いて、私を庇ったせいで大火傷をしたからって、せめて謝ろうと思って、神殿のアルの部屋に行ったら話し声が聞こえて…」 「そ、そうなんだ。」 何が、そうなんだ、だよ。僕は今おかしくなっている。というよりも、これはもうどうしようもないのではないか。 もう全部知っているんじゃないのか?よし、聞くしかないな。 「リインは、どこまで知っているんだい?」 場が硬直する。 「…全部だと思う。」 オウ、オウケイ!ワタシはアルベルト、スベテをシラレタからには、もうイカシテおけない。 ああ、気が動転しすぎて混乱しはじめてる気が。 「ア、アル?だ、大丈夫?ごめんなさい。」 あのリインが謝っているだと!?もう混乱が絶頂を越えて、何か違う思考領域に到達しそうだ。 目が泳ぐ、汗が出る、呼吸が上手くできていないかも。し、しっかりしろアルベルト!
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