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そして、何回も繰り返している内に、少女にはちょっとした親しみを覚えるようになっている。
だからこそ、言葉が通じないと分かっていても話かけてしまう。
少女は必死に訴え、次第に少女は涙を流す。そして、それに謝意を述べてしまう。
そこで朝になり目が覚める。
この夢は不思議だ。
自分の夢であるのに、自分の思いのままにならない。
色々試してみたが、何も変わらない。
どこかの遺跡の草原で必死に話をする少女と向き合う。
ただそれだけ…。
「キミの名前は?」
「ここは、どこなの?」
「あの遺跡みたいなものは?」
いくつもの質問をしても意味をなさない。やはり、いつもと同じだ。
時々でも同じ夢を見ることは、何か意味があるのだろうか。
夢の中で悩み続ける。
ふと、少女が涙を流したことに気がつく。
今回も、謝ろう。
そして…
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