//* 91 * 陸の海賊

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//* 91 * 陸の海賊

「陸の海賊ってのはどういう意味だ?」 ルークは入り口に立っているであろう海賊と名乗る不審者に剣先を向けて尋ねていた。 僕からは死角になり、姿は見えないが、声からすれば若い男のようだ。 「どういう意味と言われてもそういう意味としか言いようが無いじゃないか?」 「陸なら山賊だろうが!」 一理ある、ただ聞いて欲しいのはそこじゃない。 彼が海賊だろうが山賊だろうがどうでもいい話だ。 海賊っていうのは、遠い西にある海にいる山賊と同じような人たちのことだということは知っている。山賊と盗賊の差は少しわからないが、場所の問題だろうか。 だとすれば、盗人ということかな? 「何も分かってないね、君。普段は海に居る海賊が陸で活動しているから、陸の海賊だろう?何がおかしい?」 「おかしいだろ。陸で活動した段階で、海賊なものか!」 「はっはっは。なるほどな。ま、それで私は海賊だ。」 曲がらない人のようだ。 しかし、そんな人が何の用なのか? 「まあいい。それで賊が何の用だ?」 「賊では無い海賊だ。ふむ、実は町長のところ執事に頼まれてね、君たちの仕事を手伝いにきたわけだ。」
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