1680人が本棚に入れています
本棚に追加
「……かの槍には、刃があったのだ。」
「……うん。」
よし、スレイプニル、お前は負けた。認めようじゃないか。
槍に刃があるのは当然だ。
「だいたい分かったよ、スレイプニル。」
「おお!我が嘆き、理解していただけたか、主よ!」
「嘆きね。そだね、折れたのは辛いね。もう片側はどうなったのかな?」
「……我は唯一無二なり、片割は塵と化すなり。」
元に戻るのも絶望的か。銀貨10枚妥当だな。
もしかしたらこの先、この杖から情報が得られるかもだし、悪くは無いか。
とりあえず僕は、本に載っている、他の魔獣を見ておくことにした。
どれも奇抜な生き物としか思えない。
この大炎のファブニルとかいうのは、ドラゴンという言葉にあっている。
火と毒を操るというのはなかなかの恐怖だ。
ただ、この大風のキュペテなんかは、体は獣で、鳥の翼が生えている。
見た目から混乱する生き物だ。
最初のコメントを投稿しよう!