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4階建てのエレベーターが備えられた某ビル。
そこの最上階にあるテナントで働いていた時の出来事。
ある日、夜遅くに同僚と二人で帰宅した。
テナントから談笑しながら、エレベーターホールへと向かった。
1階にエレベーターがあるみたいだったから、下りのボタンを押し、話を続けながらエレベーターの到着を待っていた。
数十秒後。
エレベーターが到着し、ドアが開いたので、二人でそのまま乗り込んだ。
同僚が1階のボタンを押し、続けて閉じるボタンを押すと、エレベーターのドアが閉まった。
動作音と共に、エレベーターが動き出した。
続いている話は盛り上がり、そして、数十秒後……。
エレベーターのドアが開いた。
同僚が先に降り、後に続こうとしたら……。
先に降りた同僚が慌ててエレベーター内に戻ってきた。
同僚にどうしたのかと尋ねると。
「まだ……4階だった……」
同僚はそう答えると、1階のボタンを押した。
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