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1.出会い
もう、随分昔の話。
愛していても叶ってはイケない。誰からも許されない恋をした人たちがいた。
片方は、孤独で一人ぼっち。片方はモデルで有名人。
住む世界が違う彼らは出会った。そして、恋に落ちた。
「青峰っちみたいにバスケがしたくて部活入ったんス!!」
「なんだそりゃ、、、」
「だから、バスケ教えて!!」
「だりぃわ。灰崎にでも頼めよ。」
季節は夏。
慣れてきた制服を身につけた少年たちが校舎を歩く。
だるそうに歩く青髪をした少年、青峰大輝。そんな彼を縋るように付いてく黄色い髪をした小説、黄瀬涼太。
そんな2人を呆れながら見つめては1歩後ろで歩いてる赤、緑、紫、水色の4人の少年たちは部室に繋がる廊下を歩いていた。
部室に着けば、部長である虹村修造と灰色の髪をした灰崎祥吾が一足先に来ていた。
「珍しいですね。灰崎くんが時間までに来るとは。」
「せーよ。気分だ。」
人を警戒してるような態度で乱暴に呟いて部屋を出る灰崎。
そんな灰崎の態度に怒鳴るように追いかける部長。
「なんすか。アイツ。」
ここで初めてあった黄瀬は灰崎への第一印象は最悪なものだった。
これが、王子とお姫様の出会いだった。
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