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何も映さない灰崎に黄瀬は問う。
「ね。ショーゴくん。どうして、バスケ辞めたの?」
聞きたいことはたくさんある。
なんで、飛び降りようとしていたのか。なんで、赤司たちとえんを切るように学校に来なかったのか。聞きたいことがたくさんあった黄瀬は皆が知りたかったであろう疑問を口にした。
灰崎は"バスケ"という単語には反応したが求めてる答えは口にしなかった。
沈黙が流れた頃、そっと口を動かしたと思えば全てを諦めた言葉だった。
「俺はお前らみたいにはなれない。」
その言葉は、黄瀬にとって苦しいものだった。
翌日から、黄瀬は灰崎のそばにいるようになった。
灰崎に拒まれても。逃げられても。
懲りずに、ずっとそばにいた。
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