「重なる謎」

12/12
71人が本棚に入れています
本棚に追加
/1483ページ
ワープゲートとはその名の通り、 ワープ航行の際に潜る次元の穴の通称で、 理由は不明だが必ず楕円形で現れる。 「どう思う?」 「もしワープゲートならしっくり来ます!  あの山の中にゲートがあって、  何処かの海とか川に繋がっててそこから水が来た、  あの森も地下にゲートがあって、そこから出て来る何か  の影響で草や動物が青くなった?」 「いや、でもあのゲートって確か、出現させるのに  必要最低限の大きさがあったような…?それに  惑星上で発生させるのも不可能とされてなかったか?」 「あ、そうですね…えっと」 テテはワープゲートで検索し、ざっと調べた。 「必要な大きさは、今の所最小で  長径約500m、短径約300m、ですね。  惑星上での発生は…惑星の重力の関係で不可能となってます」 「その大きさだと、森の方はクリアしてるが  山の方はアウトだな…どのみち惑星上では無理か。  それに仮に大きさや発生の問題をクリアしても、  一体誰が何の為にあんな所にゲートを作ったのか?  という疑問も残る」 「そんな疑問は後回しにして、まずはあの森の地下を調べましょうよ!」 「そうだな、取り敢えずその方向で動くか。  これは忙しくなりそうだ!」 明らかにテンションの上がっているテテに対し、 ジグは冷静になろうと努めていたが、 やはり興奮は隠せていなかった。 あの森の地下に何があるのか? 興味は尽きない。 37話 終 ――――――――――――――――――――――――――――
/1483ページ

最初のコメントを投稿しよう!