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「 明日、仕事を変わってほしいんだが…いいか?」「 明日は何もないから大丈夫よ。」
「…ありがとう…。なぁ、今いいか?」
そう言うと、蓮は202号室に入ってきた。
部屋のテーブルに座った蓮は 私をじっと見詰めると、少しため息が漏れ始めた。
「なぁ…最近どうした?
元気がないなぁ?」 「…いや…べつに…何にもないわ…。」
「………嘘だな。」
『あいかわらず感が鋭いわね。』
「原因は 201号室のヤマトだな。」 「…残念…不正解。」
暫く二人の間には 時計の秒針の音だけが静かに聞こえていた。
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