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命の終わり(4)
蓮が読み終え死神帳簿をポケットになおすと、私と智之の前に立った。
「ミサ…彼はもう長くないんだ。だから…。」 「私は…私は 智之に絵を完成させてあげたい‼ 最後まで見届けたい‼」 「…ミサ……。」
病院での胸騒ぎがしてから、何となくわかっていた智之の寿命が長くないのを それでも私は 智之の絵に対するひたむきな所が好きだった。気が付いたら彼に惹かれていた。 私は自然と体が動き、蓮と智之の間に入って手を広げた。
「蓮…貴方でも智之の魂を奪うことはゆるさない‼ 彼は 私の獲物なの、だから渡さない‼」
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