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「…ミサ…。」 「…………。」 「…わかった。彼のことはミサに任せるよ。」 「蓮…ありがとう。」
「行こう、智之。」
「……うん。」
蓮に頭を下げた私は、智之と手を繋ぎ、智之が行きたいと言っていた場所へ向かった。ここから電車で1時間半の所にある海辺へ向かった。私が走ると15分だけど、時間までゆっくり行きたくて、電車で行くことにした。
「俺、電車って乗ったことがなくて 初めてで嬉しいよ。」
「そうなんだ…。」
ニコニコしながら子供が初めて電車に乗ったみたいに、ウキウキしている智之を見て、デートができて嬉しい私がいた。このまま智之には 死んほしくないという気持ちでいっぱいいっぱいだ。
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