命の終わり(4)

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「外は気持ちいいね、ミサ…。」 「智之は 出かけないの?」 「小さな頃に 母に連れて行ってもらった遊園地かな…。病院の近所ばかりで、ほとんど出かけてないね。」 そう言った智之の顔は すごく寂しげで、胸の奥をえぐられるような感じだった。まだ若い智之が健康なら どんな大人になっただろう、どんな仕事についてやがて結婚をして子供ができて、幸せな家庭だっただろうか、そんなことを考えているうちに 私はいつの間にか涙を流していた。
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