命の終わり(4)

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「ミサ…見て‼」 私は智之の元に駆け寄ると、完成した絵を見て思わず鼻から新しい空気を吸いこんで、息を止めた。 「…………私。」 そこに描かれていた絵は 私が満月の夜に、一人裸足で浜辺を歩いているそんな絵で 息も止まるぐらい美しい絵だった。 『私じゃないみたい。』 「この絵 ミサに貰ってほしいんだ。」 「……えっ…智之。」 「ミサに持っててほしいんだ。俺がいなくなっても、忘れないでほしい。」
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