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天国荘に戻った私は 智之に貰った絵を部屋のテレビの上あたりに飾ると、温かい紅茶を飲みながら 眺めていた。しばらくして 201号室から賑やかな大貴の声が聞こえてきた。 その時、入り口のドアを叩く音が聞こえた。
「……ミサ…いてる?」
「…は~い。」
ドアを開けると いつものニコニコ顔の大貴が、手にミカンを持って立っていた。
「これ…お祖母ちゃんの田舎から送ってきたんだ。今度はミカン、美味しいよ。」
「……あっありがとう。」「…ミサ?何かあったの?」
「いいえ…何で…?」 「ミサがすごく綺麗になった。もともと綺麗だなぁっておもってたけど、さらに綺麗になった。」 「あっありがとう。」
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