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このままだとイブリッサが…
わっ…尻尾が壁に当たった!
「誰だ…!」
…!?
「いいこにしておくれよ
イブリッサ…ちょっと見てくる…」
ケラトの気配が近づいてきて
扉が勢いよく開き
僕はビクッとしてしまった…
扉を後ろ手に閉じるケラトは
壁のそばにいた僕に気づいた…
「その耳…尻尾、面白い…
魔人族の雄か
我の嫁を取り返しに来たのか…
貴様、名は…?」
僕はケラトを見上げる
僕
(黒羽 骸骨(クラウ))
「僕は…黒羽 骸骨(クラウ)!
イブリッサは僕の嫁だ…族長ケラト!
君には渡さない…!」
ケラトがニヤリと笑う
魔獣族族長
ルプス=ケラト
「ほう、我の名を知っていたか
自己紹介をする手間が省けたな…
それで、どうやって…
我の嫁を奪うつもりだ?
ここは我とイブリッサの愛の巣だ
彼女はなかなかヤらせてくれないが…」
扉に振り向くケラトは
いとおしげな瞳をしていた
僕
(黒羽 骸骨(クラウ))
「ダメだダメだ!
そんなの僕が許さない!」
ケラトは顔を僕に向けてきて
片手をあげる!
魔獣族族長
ルプス=ケラト
「貴様とは、仲良くできるそうだと思ったが…
仕方あるまい引き裂いてやろう…」
ケラトはこちらを鋭い視線で見据えてきた…
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