4人が本棚に入れています
本棚に追加
魔獣族は空に打ち上げられて地面に落下した
魔獣族
「グエッ…!」
僕は腹打ちした魔獣に近づき
そのでかい頭についた獣耳を掴んで
頭を持ち上げる…魔獣は鼻血を出して
吐血しながらぎょろりとした目玉で
こちらを睨んできたが
その瞳は死んだ魚のようだった…
僕
(黒羽 骸骨(クラウ))
「さあ…!ケラトの特徴を言え!」
魔獣族
「ケ、ケラトサマハウツクシイ
シロイケナミダ…
フダンハ…匕…ヒト…ガ…タデ………ガクッ」
あ~あ…死んじゃった…
僕はシグに視線を向ける
太極拳の使い手
シグ・シャンヘン
「……?」
首を傾げるシグ…こいつらには
手加減するという概念が無いようだ…
僕は苦笑を浮かべた…
僕
(黒羽 骸骨(クラウ))
「まあ、いいや…
みんな!今、僕らは山の中腹にいる
ケラトは頂上にいる!いくぞ!」
僕は小さな鐘をならしながら
キョンシー全員に指示を出して
魔獣族の集落から出た…
ケラトは白い毛並みの角狼だな
『いや、普段はヒト型と
あの魔獣は言っていた…』
あ、そっか…だからたとえ白い毛並みでも
ヒト型だとちょっとわかりづらいかもしれない…
キョンシー達は2列になって僕の後に続く
再び山林に入った僕らは頂上を目指して進む
最初のコメントを投稿しよう!