第4章 ‡魔獣の高山‡

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剛爪を握り直したフウはさっそく 両手をぶらつかせて… 走り始め魔獣Gに正面から 爪を振り下ろし虎拳が炸裂する 魔獣G 「ナ…ナンダ!?」 魔獣Gがとっさに腕で防御したようだが その腕の毛皮を裂いた! 後ずさりするなかで背後から来たシグに 尻を蹴りあげられている! シグの方も硬直が解けたようだな… キョンシー達の硬直が解ければ後はお任せするのみ 僕は戦場を駆け抜け どさくさに紛れて廃豪邸に近づいた… 魔獣H 「ダアア!チクチクウットウシイ!」 ヤオとドゥシュアは硬直した関節を 利用して突き刺し、凪ぎ払い攻撃をする! 魔獣Hも負けじと爪で反撃し ドゥシュアは仰向けに ヤオは抱えている背中の琴を 守るようにうつぶせに倒れたが 二人とも体を曲げずに起き上がる 魔獣Hに跳ねながら急接近したドゥシュアは 再びワンパターン攻撃を繰り返し ヤオは両手を前につきだしたまま 跳ねながら後ずさって僕に視線を向けてきた… ヤオシュ・ナンウ 「このまじゅうは…わたしらが なんとかする… この、たてもののなかで おんなのこのこえがした… いやがってるこえだ… いそいだほうがいいかもしれない」 ヤオは琴を扱うだけあって 耳がとても言いようだね…image=507551854.jpg
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