第4章 ‡魔獣の高山‡

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このままだとイブリッサが… わっ…尻尾が壁に当たった! 「誰だ…!」 …!? 「いいこにしておくれよ イブリッサ…ちょっと見てくる…」 ケラトの気配が近づいてきて 扉が勢いよく開き 僕はビクッとしてしまった… 扉を後ろ手に閉じるケラトは 壁のそばにいた僕に気づいた… 「その耳…尻尾、面白い… 魔人族の雄か 我の嫁を取り返しに来たのか… 貴様、名は…?」 僕はケラトを見上げる 僕 (黒羽 骸骨(クラウ)) 「僕は…黒羽 骸骨(クラウ)! イブリッサは僕の嫁だ…族長ケラト! 君には渡さない…!」 ケラトがニヤリと笑う 魔獣族族長 ルプス=ケラト 「ほう、我の名を知っていたか 自己紹介をする手間が省けたな… それで、どうやって… 我の嫁を奪うつもりだ? ここは我とイブリッサの愛の巣だ 彼女はなかなかヤらせてくれないが…」 扉に振り向くケラトは いとおしげな瞳をしていた 僕 (黒羽 骸骨(クラウ)) 「ダメだダメだ! そんなの僕が許さない!」 ケラトは顔を僕に向けてきて 片手をあげる! 魔獣族族長 ルプス=ケラト 「貴様とは、仲良くできるそうだと思ったが… 仕方あるまい引き裂いてやろう…」 ケラトはこちらを鋭い視線で見据えてきた…image=507574644.jpg
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