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「はぁ……」
テーブルの上には
僕が作った見るからに
美味しくなさそうなプリンと
お母さんが作った見た目からも美味しそうなプリン。
こんなプリン
真央には食べさせられない……
「……はるにぃ?」
「真央!動いてはダメですよ、まだ熱があるのですから」
熱で
顔を赤くさせ
フラフラとした
足取りで僕の元へとやって来た真央。
真央の身体に触れれば
まだ熱くて熱を帯びている……。
真央の
両親は共働きで
どうしても休みがとれずに
具合の悪い
真央をウチに預けて
仕事へとでかけたため
ウチの客間で眠っていた真央。
「大丈夫ですか?」
「……ん」
「さあ、ここは冷えますから布団に戻りましょうね。」
「……プリン」
「え?」
真央の指差す先には
僕とお母さんが作ったプリンがあり
「食べますか?」
そう聞けば
コクリと小さく頷いた真央。
僕はすぐさま台所へ行き
迷うことなくお母さんが作った
プリンとスプーンを持って
真央の元へと戻ればなぜか左右に頭を振る真央。
「違う……」
「真央?」
「……あっちの、プリンがいい……」
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