いち

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次に目が覚めた時には、灰色の世界にいた。 ・・・朔哉は・・・? あ、すぐそこに居た。 「おい、起きろ」 朔「ん・・・ぅ・・・あれ・・・?葉月・・・?」 「それ以外に誰が居るんだよ」 朔「え、だって葉月の後ろに人が・・・」 慌てて後ろを振り向くと、金髪碧眼のイケメンが立っていた。 神『いや、葉月くん今さっき周りを見渡したんだから気付いてよ』 全く気付かなかった。 「それより、説明してください」 神『わかったよ。 朔哉くんは勇者召喚されたんだけどね、巻き込まれた葉月くんは今日死ぬ運命だったんだよ。 だから召喚に巻き込まれた時点で魂が輪廻の渦に行くはずなんだけど・・・』 朔「僕が繋ぎ止めてしまった、と・・・」 神『そういうことだね。 なんなんだい?君たちの“ソレ”は。 神にも切れないなんて・・・』 神が言っているのは俺達のこの手首のことだろう。 神でも切れないのか・・・ 神『だから慌ててここに連れてきたんだよ? 仕方ないから、君には転生してもらいます』 唐突だな。 でも、その方法しかないか・・・ 神『何か欲しい能力とかある?今ならサービスするよ』 それでいいのか神よ・・・ 「俺は生きるだけの力があればそれでいいです。面倒なんで」 朔「じゃあ僕も同じで」 神『朔哉くんは勇者だから元々チートなんだけど、葉月くんはそれでいいのかい?』 「はい」 神『じゃ、あちらの世界に飛ばすね。 あ、あちらの世界の情報も入れとくね。着いたら確認してみて。 では、第二の人生を楽しんでね♪』 その途端、また俺達は白い光に包まれた。
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