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「「!?」」
突然現れた敵に身構える二人。
まあ当然の反応だ。
が、敵たる自分はめんどくさそうに空いている手をヒラヒラ振った。
『悪いが戦いに来たわけじゃない、残骸を回収するだけだ』
「そんなことしてまたろくでもないことやるんでしょうが!」
ザビーの女…いや、西園寺さんが拳を振るう。
前々からツンツンした接客だとは思ったが、どうやら血の気が多い性格なようだ。
まあそれが講じてファンも多いのだが。
それはさておきと言わんばかりに、手にした杖で拳を弾き、距離をとる。
『全く…そんな乱暴じゃお客さんに嫌われるぞ…』
ボソリと呟いた言葉を聞き取ったのか、西園寺さんが僅かに揺らぐ。
「あなた…誰なの?」
『悪いが誰でもない…君達の事は組織もそれなりに調べてると言うわけさ、例えば…凪川 零』
「…?」
『早くしないと冬摩君が取り込まれてしまうよ…とかね』
「貴様…っ!」
今度はブレイブの炎剣が空を斬る。
それをひらりと交わした私は
「そこのジュエルはあげるよ、どうやらそれは規定路線みたいだからな」
言葉を残し、ワームホール…いや、ダークネビュラを利用して姿を眩ました。
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