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「ひとつで二人のライダーになれるんですか…」 「とんだチート仕様もあったもんね」 正確に言えば、2つの力を宿したガシャットのジュエルであるだけなのだが。 二人はその事実を知らない。 が、二人の目は先程とは違う輝きに満たされている。 「あのジュエル…ぶんどりましょう」 「あら、珍しく意見が合いましたね」 正に獲物を狙う獣の目をした騎士と闘士の威光に、目の前の偽戦士は少なからず畏怖を覚え、後ずさった。 そこからは正に一方的。 先程も押してはいたが、ワンサイドゲームの一言だった。 「っらぁ!」 「はっ!」 拳と剣。 二撃が同時に、的確に撃ちかまされる。 エグゼイド世界におけるレベルの差はそのまま強さの差であるはずだった。 それがいくら他世界のライダーも加担しているとはいえ、レベル50のライダーがレベル2のライダーに圧倒されているという事実に、偽のファンタジーゲーマーは驚愕を隠し得ない。 このままでは… "コロサレル"…。
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