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とにかくやることになって、俺もこうなればと思って付き合う。
手を乗せると、さっきまでと違う光が俺を包んだ。金色の光が俺を包んで水晶の中に吸い込まれていく。
ガラス板のモニターに、また文字が流れた。
変化、悪魔召喚、空間転移………………
数少ない文字が流れていくが、どれも引っかからない。
諦めて溜息をついた俺は、最後の最後で何かが光った。
『スキル安産 Lv100』
「安産スキル?」
って、なに…。
俺はもの凄く疑問だ。ついでに悪い予感しかない。
これ、女の人なら喜ばしいスキルなんじゃないのか?
でも男の俺じゃ……この世界男も子供産めるんだ!
「素晴らしいですわ!!」
シスターさんが叫ぶような声で言い、頬を紅潮させている。
このテンションの落差に俺は驚き思わずガタンと椅子ごと下がった。
「スキル安産なんて、初めて見ました! 貴方は多くの絶滅危惧種族の救世主になる方ですわ!」
「え? あの…」
「詳しく付属スキルを見てみましょう!」
お姉さんがガラス板に触れると、そこからズラズラ下に出てきた。どれも見慣れないものだ。
「あの、まず説明してください。この安産スキルって何ですか?」
「あぁ、そうですね」
興奮のあまり忘れていた。そんな様子でシスターさんは笑った。
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