自分がバカだとは知っていたけれど、ここまでとは思わなかった

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 そして翌日、俺は今庭先にでている。部屋に引きこもっているのも精神的に悪いと、赤髪の少年に連れ出されたのだ。  この赤髪の少年の名はロシュ。なんと、竜人族、赤竜族の王子様だった。ユーリスさんを兄のように慕っているのだという。 「マコト、そんなしょげた顔するなよ。ユーリスなら大丈夫だって」 「そうは言っても…」  あの時の恐怖が拭えない。  血が止まらなくて怖かった。このまま死んでしまうと思った。  なのに俺は無力で役立たずでどうしようもなくて。  どうして俺じゃなくてこの人なんだって、何度も思った。 「お前の方が大変だったんだって? 何度か吐いたって、婆様心配してたよ」 「あぁ、うん」  そう、昨日はそれが大変だった。  気を張っている間は忘れていたっぽいけれど、治療してくれたお婆さんが「もう大丈夫」と言った途端に気が抜けて、途端に廊下で粗相をした。  頭が痛いのも、内臓に不快感を感じたのも全部一緒で、俺はへたったまま動けなくなってしまった。  治療してくれたお婆さんの話では、傷自体はないが衝撃が大きくて、人間の俺の体は悲鳴を上げていたのだという。     
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