自分がバカだとは知っていたけれど、ここまでとは思わなかった

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 平凡で、ちんけで、何に役にも立たない俺がこの世界で唯一出来る事は、彼の子供を産む事だ。  ユーリスさんはそれもあって旅をしていると言った。  俺が子供を産めば、もう旅をする必要はない。  俺にはそれが……それだけしかできない。  俺は、ユーリスさんの目が覚めたら言うつもりだった。  俺のスキルの事。  そして、俺を抱いて欲しいということを。
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