いきなりピンチってある意味反則じゃないか? (触手姦)

2/11
3289人が本棚に入れています
本棚に追加
/324ページ
 さて、こうなると色々と疑うべき事が出てくる。  ここは…日本じゃないよな?  だって俺、これでもそれなりの街に住んでたし、車はあってもこんな森ってどこだよ。  拉致られる覚えもない。  そして今俺を捕まえているこの植物。これは俺の世界の植物なのか?  もしそうだと言うなら名前と属性を教えろ。  夢かな……。  なんて、ちょっと思ってみたけれど、俺を捕まえて逆さづりにしているその足首が微妙に痛い。痛いって事は、夢じゃない。  ついでに死んでるわけでもない。なにせ痛い。  そうなると、だ。  ここは俺の知っている世界ではなくて、こいつは俺の知らないモンスター的なものかもしれなくて、俺はこれからこいつに食われるのか?  人生22年、さすがにちょっと短くないか?  いや、残したい思いとか、とてつもない後悔とかもないけれど。  でも、最後が知らん場所でよく分からん植物に食われるって、幸薄いにもほどがある。 「あ! 俺ここで死んでも誰も気づいてくれないんじゃないのか!」  うわ、家族なし、職無し、彼女なしで墓なしかよ!  ちくしょう、ちょっと恨んで出てきたくなってきた。
/324ページ

最初のコメントを投稿しよう!