胃袋を掴むのはどこの世界でも必須項目なのか

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「奴らは根を生やした場所から動く事ができない。だから自分の種を人型の種族に植え付けて遠方へと運ばせるんだ」  ってことは、俺はまさに種付けされるところだったってことなのか?  考えるとゾワゾワして、思わず自分を抱いてブルッと震える。  ユーリスさんはその様子に気の毒そうな顔をした。 「あの、種を植え付けられるとどうなるんです?」 「植え付けたら解放して、種を運ばせる。種は約一ヶ月程度で発芽するが、そうなるとお終いだ。腹の中で発芽して、そのまま体を突き破る。宿された者は絶命し、そのまま種の養分だ」 「うえぇぇぇっ」  俺ってば本当に命の危機だったじゃないの! ってか、そんなサイコな光景想像したくない。俺の腹は俺のであってお前のじゃないぞ!  ユーリスさんは笑って、よしよしと頭を撫でて慰めてくれる。  俺は本格的にこの人に頭が上がらない。大恩人だ。 「まぁ、一ヶ月もあれば人のいる町に辿り着く。病院に駆け込めば、正しく処置してもらえるよ」 「処置で除去できるんですか?」     
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