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力が抜けたのを感じたのか、拘束している蔦が少し緩まった。
そのままゆっくり俺の体は下に降りてくる。
現在地表から二メートル以上。どんな空中プレイだよ。
けれど次に俺はとんでもないものを見た。
ラフレシアの中央が割けて、そこからどう見てもすさまじいものが見えた。
男の腕くらいの太さと長さのあるペニスがにょっきり生えている。
色は黄色と緑。あまりにショッキングで思考が停止した。
「まさか…」
いつの間にか口を犯していた蔦もなくなって、俺はようやく意味のある言葉を口に出来た。
気のせいでなければ、俺はその凶器のようなペニスへと落ちていっている。
「嘘だろ…」
こいつ、俺を食うつもりだ。でも、そっちかよ!!
「やめろ! 離せぇぇ!」
何で男の俺がこんな目に合わなきゃならない。
童貞だぞ。女子だと処女だぞ!
大事にしとくのもなんだが、こんな化け物相手に散らしていいもんじゃないだろ!
「第一メルヘンなお花に巨根ってぶち壊しだろ!!」
ふかふかお花にお姫様が相場だっての!
全裸男の穴に巨根突っ込んで何がしたいんだこいつ!
抵抗してもやっぱりダメだ。暴れたら締まってきて、痛くて辛くなった。
泣きそうになりながら何度も何度も叫んでも、森の中に消えていくばかり。
助けてくれる人はいない。
涙がこぼれてどうしようもない。俺は何の呪いでこんな目にあってる。
真面目に過ごしてきたっての。甘酸っぱい恋愛しかしてないっての。
息子の筆卸が化け物ってひどくないか。
ってか、俺って何でこんなことになってるんだ。
「…筆卸じゃなくね!」
俺の息子は放置だろ、どう考えても。それって筆もおりてない!
「誰か! 誰か助けて、お願い! 誰かぁぁぁぁぁ!」
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