種族と結婚とあれやこれや

1/15
2102人が本棚に入れています
本棚に追加
/324

種族と結婚とあれやこれや

 一難去ってまた一難。  すっかり体調も良くなって、むしろ前よりもずっと体が軽くなって上がると、俺はもの凄い事に気づいた。  服がない。  俺の着ていた服はあの植物に破られて布きれだ。下着すらない。  脱衣所で呆然としていると、後からユーリスさんが来て疑問そうにしていたけれど、直ぐに何事か察してくれたんだろう。  持っていたウエストポーチから数枚の服を引っ張り出してきた。 「気づかなくて悪かったな。俺のお古だが、適当に着てくれ」 「適当に着てくれって言われても…」  俺とユーリスさんでは体格がかなり違う。  俺は170センチそこそこだけれど、ユーリスさんは2メートル近い長身で、体格的にもかなりしっかりだ。  貧相な大学生の俺とはそもそもが違い過ぎる。 「サイズは魔法で合わせるから気にしなくていい。下着は未使用がこっちにある」  手渡されたのはトランクスみたいな形だけれど、ウエストは紐で結ぶタイプ。なるほど、ゴムはないらしい。  俺はズルズルのトランクスを履いてみた。  ウエストで紐を結んでもかなり厳しい。足元がスースーする。 『ジャスト』  またあの不思議な響きのある声だ。     
/324

最初のコメントを投稿しよう!