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こういうことはひとりでやるものだ。
それが私の感覚だった。
だからここでそんなことを聞かれるのは不思議だった。
「本気でそう思ってるの? ひとりだから苦しくなったんじゃないの? ひとりだから終わらせたくなったんじゃない? ひとりなのがアサミを苦しめた。と、ボクは思うな」
何言っているの?
どこまで私を馬鹿にすれば気が済むの?
「私がひとりぼっちだって言いたいの?」
ケンジは途端に困った顔をした。
自分の言葉で私がどれだけ不快な思いをしたのか分かってくれたかな?
でもよく見ると、その顔は反省しているというよりも言うべきことをどんな言葉で伝えればいいのか分からないといった表情だった。
しばらくの間の後に口を開いた。
「違うよ。アサミは家族に恵まれ、友達もたくさんいる。恋愛もたくさんした。ひとりぼっちじゃない。でもそれはボクの言っていることとは違う」
実は何となく分かっていた。
ケンジの言いたいこと。
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