1章 冷蔵庫の中のパイナップルパイを食べるまで

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※ 「……いいよ。別に。大丈夫だよ」 不意に不思議に優しい風が吹きすぎわたしたちの服の裾を揺らした。 「大丈夫!?大丈夫って言ったの!?」 「あ、ああ……」 知らず、涙があふれた。 「あ……、ありが……、うっ。うえええん。うっ。うえええん!!」 「高坂!文音を泣かすな!」 高坂くんは少し顔を赤らめた。 「何もしてないよ……。」
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