ライオン傭兵団編:episode03

3/3
478人が本棚に入れています
本棚に追加
/2797ページ
 仕事が入ると、数日留守にする。なので仕事が明けると、いつもこうしてしっかり掃除をするのだ。  お茶を飲もうとキッチンに向かい、ふと小さな置時計が見えた。 「あ、そろそろ出ないと時間に遅れそう…」  時計の針は、11時を指そうとしていた。  昨夜仕事から戻ると、傭兵ギルドから使いがあり、今日の12時にギルドに来るよう言われたのだ。仕事の依頼主が、直接話をしに来るらしい。 「ギルドの食堂で食べればいっか」  壁に掛けてあったポシェットを取り肩にかけると、キュッリッキはアパートを出た。
/2797ページ

最初のコメントを投稿しよう!