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こう思い至ったところで、私はおかしなことに気がついた。 薄暗くてよく分からないが、いつの間にやら、おじさんの姿が、忽然となくなってしまったようなのである。 目を凝らしてみても、人影のような物すら見当たらない。 だが、私にそれを構う余裕はなかった。確実に、夜がひたひたと近づいて来ていたからである。
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